木々のこと・・・松 その1

私のお店のお客様で、陶芸の窯元様がおられます。 ここへ薪を納品していますが、松の薪はあるのかと尋ねられました。 松の薪は燃焼温度が高いからだと思います。

以前近所の知人から松の木伐採の話があった時には、まだこの窯元様へは納品していませんでしたので、要らないと返事をしました。 今になっては残念なことでした。 なかなか欲しいときには手に入りませんね。

我が家の合掌造りの梁には、松材が使われています。 築90年ぐらいでしょうか。 松材は粘りがあり強度や耐久性に優れているそうです。 今のような重機もないころ、昔の大工さんは、よくも曲がった松を高いところで組み上げたものですね。
この松の梁には、「槐」の項で記した手斧(ちょうな)で削った跡があり、これが見た目にも映えます。

因みに、「手斧」を画像検索してみると、最近の片手で使用する斧が出てきます。 昔の大工道具の「手斧」は、曲がった柄の先に少し大きめの鑿(のみ)を付けたようなもので、手前に引いて鉋(かんな)のように使っていたのかなと思います。

松材の梁からは今でも松脂(まつやに)が落ちてきます。 これも何だか凄いですね。

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