里山(農家)では、飲み水の他にもう一つ水の問題があります。 それは井路(農業水利施設)のことです。
「井路」は大雑把に言えば、川を堰き止めて農地へ灌漑(かんがい)用の水を供給する水路施設全般のことで、一般には馴染みがないかも知れませんが、土地改良法に基づいて設立された法人「土地改良区」=「水土里(みどり)ネット」が関係機関です。
全国で少子高齢化が問題となっていますが、地方ではそれが顕著であり、耕作放棄地が目に見えて増えています。 各井路ごとに決まりは異なるようですが、農業用水を利用する場合、耕地面積に応じての維持費用(ランニングコスト)がかかり、さらに耕作を止める時には初期費用(イニシャルコスト)ならぬ終期費用(エンディングコスト)がかかります。
私が帰郷してから即刻にこの問題を突き付けられました。 エンディングコストはランニングコストの10倍、数十万円を払いなさいと言うことでした。
コメント