門田隆将・司馬遼太郎

カミさんの知人に読書家の方がいて読了した本を貸してくれたり頂いたりしています。 私も時々拝借して読んでいます。 そのなかにノンフィクション作家門田隆将の作品があり、エルトゥールルの奇跡と邦人救出の迷走『日本遥かなり』を読みました。

日本には世界に誇れるものがいくつもあります。 長い歴史と伝統、すぐれた文化・芸術、美しい自然、和食・・・等々。 片方で、世界各地で国際貢献を果たしている日本人を、日本が「国家として」どう守っているか、非常に残念な実態が記されています。

この本をきっかけに門田隆将の本を図書館で数冊借りて順々に読んでいます。
台湾を救った陸軍中将根本博『この命、義に捧ぐ』を最近読みました。
明石元二郎(生涯最後の役職は台湾総督)の長男明石元長が、昭和24年GHQ支配下で国禁を犯し、根本博を老朽船に乗せて台湾に密航させることから物語は始まります。

作者は「おわりに」で、「ノンフィクション作品である以上、謎は謎として、そのまま置いています。 証言を紹介しても、やはりそれは証言に過ぎず、類推は類推として、ただそう表現をするしかありません。」と記しています。 矜持が窺えます。

中国南東部、福建省アモイ市のすぐ沖合に金門島という島があります。 台湾本島からは200kmも距離がありますが、中国大陸からは10kmも離れていないのです。 ここは中国と台湾との激戦があった場所であり、台湾側が島を実効支配しています。
この金門では、重要なものはすべて地下にあり、戦車も地下を走ると記されています。 地政学的に考えれば納得できます。 この本を読むまで無知でした。

この本のプロローグに明石元二郎の名前が出てきました。 明石元二郎については、司馬遼太郎の『坂の上の雲』全八巻の(六)「大諜報」に111ページに亘って記されており、文中「日露戦争の勝因のひとつは明石にある」といわれたほどに、明石のやった業績は大きい。とあります。 極めて有能なこと、特異な逸話も多く書かれています。

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