福島県・・・富岡川・熊川 渓流釣り その5

渓流釣りでは釣れる時間帯があり、朝マヅメ、夕マヅメがそれです。 初夏の早朝は入渓するのも気持ちが良いものです。 ただし夏の晴れた日中にはまったく釣れません。 でもにわか雨などが降ると、急にびっくりするほど釣れることもあります。

渓流釣りは基本的に川を上流に向かって遡行しながら釣り上がると記しましたが、これは容易なことではありません。 たいがい砂防ダムがあったり、ゴルジュ(切り立った岩壁にはさまれた峡谷)があったりします。
このような時にはサオをたたんで(短くして)、「高巻き」と言って山肌を登り遠回りして次の入渓ポイントに行きます。 「藪こぎ」と言って藪の中を歩くことも多々あります。 源流域はほとんど道路から離れているので同じルートを戻ります。

渓流釣りに夢中になった6年間、生きたまま渓流魚を持ち帰ろうと、ビクに電池で動くエアーポンプを付けたり、サオの中にイトを通したり様々な工夫もしました。
原発事故があってから11年余り経ちますが、慣れ親しんだあの川はどうなっているのか(まだ釣りが禁止されているのか)心配です。

女優の美村里江(旧芸名:ミムラ)さん、この方以前釣り番組で見かけて調べてみたら、渓流釣りのインタビュー記事がありました。 次にその抜粋を引用します。

『私は連山(サオの名称)の6.1メートルにあまりにも慣れているので、すごく細かいアタリも分かるくらいに、自分に合っているんです。 たとえば、釣り糸が流れていて錘があり針の先には餌のミミズが付いているとして、そのミミズが石に当たったとするじゃないですか。 その感触すら分かるんですよ!

ミミズが水底の石に触れるくらいのいい塩梅に流れているか、錘が軽すぎて浮いているかまで分かるんです。 感覚的な話なので、やったことのない方には意味が分からないかもしれませんが(笑)』

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