徳島市・・・阿波踊りヨットレース その3

最初の年に初めて演舞場(両側桟敷席の間)を進んでくる阿波踊りを見た時は、それこそ、昨今良く耳にする「鳥肌が立つ」と言う表現をはるかに超える衝撃を受けました。 身体が震えてゾクゾクする感覚がしばらく続くほどの感動でした。

いくつもあるいわゆる「連」とよばれるそれぞれの一団が列を組み(列の数は連でも異なり、また踊りの展開でも変わる)縦隊で、時には拡がり、時には狭まりながら、一糸乱れぬ圧巻の踊りで集団が躍動し、熱気の塊がズンズンと目の前に迫ってきます。

下駄を履いての特徴のある足運び、両手を斜め上にあげての手のひら指の動き、衣装(ゆかた・黒朱子帯)もそうですが、編み笠、手甲、印籠(下げる場合とそうでない場合があるのか詳しく知りません)などは連ごとに特色があり、色気もあります。

いくつもの連の一団が間をおいて順々にやってきます。 3年も通ううちには有名連の名も覚えました。 それぞれ好みはあるでしょうが、阿呆連、うずき連、娯茶平、蜂須賀連などが印象に残っています。

恥ずかしい話ですが、間近に見るまではあちこちで見かける盆踊りと同じようなものと思っていました。 それで先生に勧められるまでは参加しませんでしたが、見事にその概念は打ち砕かれた感覚でした。

鳴り物には様々な種類(鉦、笛、三味線、大太鼓、締太鼓、鼓)があり、それぞれの楽器の特性を活かして軽快なリズムを生み出しています。 連ごとに趣向を凝らしたお囃子が存在し、個性を引き立たせます。 このお囃子を総称して「ぞめき」と呼んでいるそうです。 このぞめきは阿波踊りに欠かせないものですね。

全国のほかの祭りや盆踊りは詳しく知りませんが、とにかく阿波踊りを直に見ればきっと虜(とりこ)になることでしょう。

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