里山・音の風景 シジュウカラ その4

薪小屋にはカラスがしばしば出入りしイタズラをします。 そこで防鳥糸を2段3段に張りめぐらしました。 出入りの回数は減ったようです。 その所為なのか、時折りスズメが入ってきます。 スズメは可愛いので気になりません。
スズメは群れて地面などでエサを探しついばみます。 ところが、電線の定位置に止まっているシジュウカラは朝から晩までさえずってばかり、いつどこでエサを食べているのか気になります。

さて、番組の印象に残った場面を記します。 それぞれ言葉が違う小鳥たち(エナガ、ヒガラ、コガラ、メジロ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ)が混群をつくり、エサのある場所や天敵がいることを種を超えて会話をしているそうです。

シジュウカラですが、前述の鈴木俊貴博士の蛇の模型を使った実験では、さえずりのひとつには天敵である「ヘビ」を指す言葉「名詞」の機能をもっており、これは犬などの声には、感情を表現をすることがあっても、名詞のような明確な違いはないことに比して、世界で初めての大きな発見・証明をしたそうです。

またエサを用いた別の実験では、エサにありつけない弱い小鳥(コガラ)が、エサに群がった自分より強い小鳥たちに、「タカが来たぞ!」としゃべって(フェイクニュースを流し)エサの場所から追い払い、ちゃっかりそのエサを独り占めすることもありました。 う~ん。 すごく(ズル)賢い!! 他にも騙しのテクニックの幾つかが・・・

さらには北海道のエゾリスが小鳥の「タカが来たぞ!」という言葉を理解し、とっさに逃げて身を隠しタカから身を守ることも報告されていました。

なによりもこの若手生物学者、実験を通して新しい発見が都度にあり、ほんとうに楽しそうでしたね。 「(小鳥たちは)賢いっ、賢いって、ほんとうに。 めっちゃ面白いですよ。 この研究!」と話す時のお顔が素敵でした。

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