薪作り・・・近況 その2

原木搬入にはいくつかのリスクはありますが、メリットは多々あります。 まず山林での伐採や玉切り作業がなくなって危険度が軽減され、玉切りの長さの精度が格段に上がります。 下刈りや枝の片付けから解放されますし、運搬のためのトラックでの往復が無くなりました。 山への往復の時間やガソリン代の節約ができます。

薪作りは地味な作業ですが、単純に見える作業のなかにも様々な工夫が求められます。 原木は、小さ目の薪ストーブと、中~大型の薪ストーブ用に、長さを決めて玉切りします。 二つのサイズを組み合わせることで端材の量を最小限にします。

もっとも大変なのが薪の積み上げ(積み木)作業です。 一番確実なのは、頑丈なメッシュパレットに薪を詰め込み、フォークリフトで積み上げる方法ですが、メッシュパレットを400~500個と、フォークリフトを用意するだけで莫大な費用がかかります。 個人事業としては多額の投資も無理なので、もっぱら手作業で積んでいます。

薪事業を始めてから、2016年4月の熊本地震と今年2022年1月の日向灘地震がありました。 大きな地震があっても積み上げた薪が崩落しないよう試行錯誤で対策を講じています。 薪棚のひとつの列で高さ3m、おおよそ10トンの重さがあり、薪の崩落(薪のなだれ)に遭えば命の危険にさらされます。

理想的な薪作りは短期集中作業でしょう。 毎年3月中に終了しようとすれば、元気で暇な年金暮らしの方が数名集まれば良いのですが、これも難しい。(笑) 見目が良く乾燥度も高く、より高品質の薪の製造に向けて年毎に進めていくしかありません。

なにより私もあと2~3年で後期高齢者の仲間入り、気力・体力の衰えを痛切に感じています。 好循環が生まれれば、4月頃から半年は遊んで暮らせるかも!? おっと、まだ薪割りが少し残っているし、無用に広過ぎる土地の毎日の草刈りもあるし・・・

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