マキノ高原ではテイクオフの場所からキャンプサイトへ向かって飛ぶ際に、スキー場のリフトの上を越えます。 フライトする時に障害物があればやはり緊張します。 充分な高度差の余裕があるかどうかを判断して飛びます。
人里から遠く離れた山地では高圧電線が多くあります。 これまでパラグライダーが高圧電線に宙吊りになった事故のニュースを何度か読みました。 蛇谷ヶ峰から安曇川の河原へ向かって飛んだ時にも、眼下に高圧電線が目に付きました。 この時には十二分に高度差が確保できていましたが、常に万が一のリスクを考えておくことが必要です。
蛇谷ヶ峰では南の風の方が多くて、河原の方向ではなく反対方向に飛ぶことが多かったです。 真っすぐなアゲインストの風にはなかなか恵まれず、飛ばずにザックを背負って30~40分ほど歩いて戻るか、一か八かでテイクオフするか迷うところです。
ツリーランディング(ツリーラン)の正確な定義はあるかどうか分かりませんが、私の場合は、ランディング地点に到達できずにやむなくツリーランした訳でもなく、ましてや高圧電線を回避するためでもありません。 単純にテイクオフの失敗です。
他の仲間たちも同様で、まるで競い合うようにテイクオフに失敗=スタ沈(パラ用語)し、順々に風にあおられて木の枝に絡まっていました。(笑) 斜めの向かい風は際どい判断ですがエイヤッーの気分です。 余程歩いて戻るのが嫌なのでしょうね。
通算すれば結構な回数をツリーランしました。 大怪我はなかったのですが、それこそラインがたくさん枝に絡まって、解きほぐすのにかなり時間がかかります。 絡まってしまってほぐせない場合はノコギリで枝を切り払います。
そうして機体を回収し、キャノピーを広げてラインを点検し、再度諦めることなくテイクオフします。 上手になればもっと寸前でライザーを操作し、テイクオフを中止するのでしょう。 難しいですが・・・
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