陳舜臣 その2

ウィキペディアのチンギス・カンを見ると、大小様々な集団に分かれてお互いに抗争していたモンゴルの遊牧民諸部族を一代で統一し、中国・中央アジア・イラン・東ヨーロッパなどを次々に征服し、最終的には当時の世界人口の半数以上を統治するに到る人類史上最大規模の世界帝国であるモンゴル帝国の基盤を築き上げたとあります。
さらにウィキペディアには、ある研究では、世界の3200万人がチンギス・カンの遺伝子を引き継いでいると結論づけたとあります。

このように世界史上稀有な征服の物語、一読の価値があります。 私はこの本のあとに、『耶律楚材』(チンギス・ハーンの宰相)上下巻を読みましたが、作品は耶律楚材が先でした。 耶律楚材を書いたこともチンギス・ハーン執筆の予備調査のひとつになったとの記述が見受けられます。

陳舜臣を最初に読み始めたのは、直木賞作品『青玉獅子香炉』だったか、『秘本三国史』全六巻だったか、とにかく歴史小説の文中に、彼はガーデン・パーティーが大好きで、野球のバッテリーのサインのように、○○はまだハイティーンで、エピソード集に、などのカタカナ語がしばしば出てきて、面白可笑しく新鮮な印象がありました。

クビライ・ハーンの時代に、大宰府を目指して大船団を寄越したのには、ジパング(黄金島伝説)もあるのかどうか? 陳舜臣の作品には、『小説マルコ・ポーロ』(中国冒険譚)もあります。
蒙古襲来からは離れますが、彼には『実録アヘン戦争』、さらに『阿片戦争』上中下巻の大作など多くの作品があります。 また機会がありましたらブログに記します。

ついでと言っては何ですが、歴史にはほとんど?関係無く、ジェームズ・ロリンズのシリーズのなかに、『チンギスの陵墓』上下巻があります。 ・・・蛇足でした。

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