綾羅木(あやらぎ)は山口県下関市の地名です。 綾羅木海岸は、響灘 (ひびきなだ)に面しており、結構な広さがあります。 海域は日本海と玄界灘の間と言ったところでしょうか。 地理的には山陽新幹線新下関駅の西方向です。 (この記事の当時はまだ新幹線が延伸していなかったと思います。)
ヨットの雑誌「舵」の巻末に情報交換のページ、いわゆる仲間募集欄があり、そこで下関市にホビーキャット数艇で活動している方がいることを知り、徳山から通うようになりました。
ホビーキャットは、世界で最も普及しているカタマラン(双胴艇)ディンギーで、14フィートは1枚帆、16フィートは2枚帆です。 海外のリゾート地の写真などでも良く見かけ、もちろんヨット雑誌でも掲載されており、アクティブな帆走性能に興味を持っていました。
オーナー(たしか市街地で化粧品店を営んでいた)と連絡をとり、初日は自宅を訪ねて、それから綾羅木海岸へ向かいました。 海岸にはホビーキャット14が4~5艇並べられそれぞれのオーナーがおり、彼らとセイリングを楽しみました。
ホビーキャットはハル(胴)が二つあり、その二つのハルの間にトランポリンが張られています。 強風時には風上側のハルが浮き上がって片側のハルだけで帆走し、スピードがかなり出ます。 中風以下では安定しており、3~4名が乗っても大丈夫です。 弱点は切り上がり性能が悪く、タッキング(風上に向かっての方向転換)にコツが要ります。 反面追い風には接水面積(抵抗)が少なく優利です。
またまた同じことを繰り返しますが、当時は若かったですね。 休日には、徳山から綾羅木海岸まで片道2時間半、よくも通ったものです。 下関の仲間たちと時間を合わせるには、早く発ち遅く帰るしかありません。
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