つい先日、同級会の理事会を開きました。 コロナ禍の中、大勢が集まる総会は開催できないので、会計監査報告を兼ね少人数での会合となりました。 雑談でどんなお酒が好きか?と言った話になりました。
ビールはもちろん大好きですが、大手メーカーのビールはさほど金額に差はありません。 ウィスキーやワインとなると価格の差はピンキリで、好みもあるでしょうが美味しさも比例します。 日本酒はあまり飲みませんが、これはまた味わいも千差万別、印象に残っているのは、福井県に居た時に勧められた黒龍の大吟醸です。 黒龍の酒造会社は永平寺町にあり、近くを九頭竜川(くずりゅうがわ)が流れています。
永平寺と言えば、野々村馨の『食う寝る坐る永平寺修行記』 (新潮文庫)を思い出します。 永平寺にも、上記酒造会社にもそれぞれ行ったことがあります。
お酒の話に戻ります。 少し前の記事「キース・ジャレットその2」で、名盤の評価はないけれど、あの世に持っていきたいアルバムがあると記しました。 自分にとっての名盤ですね。
日本酒にも自分の口に合った名酒(銘酒)があります。 あるお方から頂いたお酒です。 長野県佐久市にある酒造会社なんですが、何故か”九州地区限定販売辛口純米酒”とラベルにあります。 いつかこの酒造会社の方に、九州地区限定の意図を聞いてみようと思います。
さてさて、隆慶一郎の『短編全集2』の最後尾にある短編『狼の眼』、これが実に秀逸でした。 この短編に、秋山要助(江戸時代の剣客。 扶桑念流を開いた)と武田軍太の五本勝負が描かれていますが、このクライマックスの場面が九頭竜川の堤防です。 ストーリー展開が読者を唸らせてくれます。
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