山口県・・・防府 冬の海 ”沈”

防府のマリーナで仲間となった人たちと、ヨットレースをやろうと言うことになって、正式にブイ(マーク)を浮かべての三角レースではありませんが、3~4艇のディンギーで帆走を始めました。

当時マリーナに置かれているヨットは、1本のマストに1枚のセールを展開するキャットリグではなく、メインセールとジブセールの2枚のセールを展開するスループと呼ばれるディンギーであり、一般的に普及していた艇種は「Y-15」でした。

このY-15に、2人1組で乗り込みレース開始、当日は最初から荒天だったのか、途中で突風に見舞われたのか覚えていませんが、しばらくして次々に転覆(沈)し、冷たい海に投げ出されました。 何とか艇を起こし這い上がろうとしましたが、徐々に体温が奪われて腕に力が入りません。

そうこうするうちに、マリーナから救助艇が駆け付け引き上げられました。 マリーナには浴室があって、急遽沸かしたのか温かいお湯が張ってあり、その中で3~4名がブルブル震えながら次第に体温を取り戻しました。

ヨットにはいろんな事故があります。 艤装中にマストが倒れての死亡事故も聞いたことがあります。 潮流も怖いです。 ハーバーから出てセイリングをしていて無風となり、潮が強く艇が流されて必死にパドリング(櫂で舟を漕ぐ)したこともあります。

天気が読めないなか、大きな島を廻るのもリスクがあります。 狭い海域で風も無いのに三角波があり、難儀したこともあります。 
荒天時のワイルド・ジャイブ(予期せずジャイブしてしまうこと=下手をすると沈する)や、その際のブーム・パンチ(ブームが頭に当たること)、ブローチング(艇が急に風上へ切り上がり、横倒しになる状態)にも注意が必要です。

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