今朝、ヤフーニュースで、「辛坊治郎 全レギュラー降板し来年4月ヨット太平洋横断に再挑戦」の記事を見ました。 「辛坊氏といえば、7年前に全盲の岩本光弘氏と共に、アメリカ合衆国サンディエゴを目指し福島県小名浜港を出発。
その後太平洋上でマッコウクジラと思われる生物と衝突し、ヨットが浸水。 救命ボートに避難し10時間漂流した後、海上自衛隊の救難飛行艇に救助された。
今回は“もしものときも誰にも連絡せずに全部自己責任”と周囲に漏らしているくらい、悲痛な覚悟でチャレンジするみたいですね」と記事にあります。
冒険の陰には、幾多の失敗や事故、自死もあります。 植村直己さん、堀江謙一さん(誤解のないように:存命されています)、植村直己さんと親交の篤かった多田雄幸さん、星野道夫さんなどが思い起こされます。 〔詳細省略、年代順不同〕
多くの場合、失敗したら、日本では、マスコミや世間から手の平を返したような過剰なバッシングが浴びせられます。 辛坊治郎さんは、彼の番組を見たことがないのですが、出港の暁には、是非ご無事で航海を終えて欲しいと思います。
今、多田雄幸の『オケラ五世優勝す』を手に取ってみると、本の帯には、植村直己さんの文が寄せられていました。 表紙の副題には、「世界一周単独ヨットレース航海記」とあります。 日記のように日を追って書かれています。 レースが始まった頃の文に、「向かい風に ニッチもいかず サッチモを聞く」という句があります。
「にっちもさっちもいかない」ことを、サッチモ(ルイ・アームストロング)に掛けた名文です。〔セーラー&ジャズファンにしか分からないかも?〕 ざーっと斜め読みしていたら、植村直己さんとの無線交信や堀江謙一さんのことも随所に書かれています。
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