庭先の赤と白の山茶花の花が散り積もって、花びらの絨毯がそれぞれにできています。 ちょっと濃厚な花の香りも漂ってきますよ。
一昨日、NHK総合で「歴史秘話ヒストリア」‟細川ガラシャの素顔‟が放送され、録画して昨夜見ました。 細川ガラシャと言えば、真っ先に浮かぶのが、三浦綾子の『細川ガラシャ夫人』ですね。 上巻の裏表紙には、「愛と信仰に殉じた細川ガラシャ夫人。 その清らかにして熾烈な悲劇の生涯を浮き彫りにした著者初の歴史小説」とあります。
なかなか良い小説でした。 私は、イメージも作品もまったく異なるのですが、曽野綾子(夫は三浦朱門、本名は三浦知壽子)と混同します。 お二人とも洗礼を受けられた方、下のお名前が同じだけのことですが、ごめんなさい。
さて本題ですが、このブログのタイトル「隆慶一郎その1」の記事で、「全作品を読むつもりでいます」と記しました。 順々に読んでいます。 その中でまさに私にピッタリの作品がありました。 『見知らぬ海へ』がそうです。
題名だけでは分からなかったのですが、これぞ水軍小説です。 裏表紙には、「向井正綱が向井水軍の長として頭角を現していく、迫力溢れる戦闘場面、徳川家康をも唸らせた、海の武将を描く歴史小説」とあります。
切り上がる(ラフィング)、風を間切る(クローズホールド&タッキング)、下手廻し(ジャイビング)等、ヨットの操船に類した記述もあり、読んでいて嬉しくなります。
登場人物も、秀吉、家康、三成、九鬼水軍九鬼嘉隆、本多作左衛門重次(綽名は鬼作左)などなど・・・ 日本一短い手紙として有名な「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の一文は、本多重次が妻にあてて書いた手紙であり、この作左衛門が向井正綱に密接にかかわってきます。
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