このところ良く雨が降ります。 日中はツクツクボウシが鳴いており、夜中には360度全方位、虫の音(声)に包まれます。 夏と秋がせめぎ合っているようですね。
2年生になってヨット部マネージャーをすることになりました。 と言っても今日遣われるマネージャーの意味からはほど遠く、部員から部費を集めるのが主な役であり、いわゆる「会計係り:集金係り」です。
そんな中で唯一「会計係り」以外の役目?がありました。 A級ディンギーを新造することになり、小豆島の岡崎造船所へ発注と、進捗状況の確認に2度ほど行きました。
当時は、玉野市の宇野港からフェリーに乗り、直に小豆島土庄港に渡ったと思うのですが、記憶が定かではありません。 現在では、新岡山港~土庄港の航路が主のようです。 他には豊島(てしま)を経由する宇野港~豊島~土庄港の航路がありますね。 土庄港からはバスに乗って琴塚で降り、岡崎造船様へお伺いしました。
今では学生の競技用ヨットは、艇体の素材はほとんどがFRP(繊維強化プラスチック)であり、木造艇は皆無に近いのではないでしょうか。 建造を依頼したA級ディンギーは艇体、マスト、ブームが木材で、上辺の帆桁が竹で出来てました。
A級ディンギーの上辺の帆桁のことを、「ガフ」と言います。 「ガフ」の下端を「ガンタ」と呼びます。 この記事を書いていて、妙に懐かしくなりました。 「ガンタ」は年配のヨットマンの、しかも一部の方しか知らないでしょうね。 方向転換をするたびに、このガンタに結び付けたロープを引っ張ってガンタを返すのもクルーの役割でした。
さて、造船所の新艇建造の大部分は、艇体を造ることです。 幅の短くて長い板を反らせて、段差を付けて張付けます。 これをクリンカー張り(よろい張り)と言います。
大きな外洋クルーザーでもクリンカー張りのものをたまに見かけます。 なかなか趣があっていいものです。 でもFRPに較べて値段もかなり張るでしょうね。
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