上級者がオーバーハングの岩壁を登攀している間、私は傍らで見ているだけでした。 アブミを次のハーケンに通したカラビナに掛け替えて身体を移動して前に進みます。 これを繰り返している時に、ハーケンが抜けて上級者は落下し、勢いでその手前のハーケンも抜けました。
落差は2m前後だったでしょうか? さらにその手前のハーケンの位置で止まりました。 当然、ザイルで安全確保しているので、ぶら下がった状態となります。
地面まで落ちれば怪我では済みません。 見ている私はドキッとしました。
ヨットでも、たまに沈(転覆:半沈、完沈、船首が波間に突っ込むバウ沈)することがあります。 練習では周囲に仲間の艇もおりますし、母船(ライフボート)もいます。 だから沈そのものは事故とは言えません。
ロッククライミングの場合も、ハーケンが抜けるのは想定の範囲、事故ではないのでしょうね。 ロッククライミングも危険度の高いスポーツです。
さて、パーティー(メンバー)全員が登攀を終えたら、今度は岩場を降りなければなりません。 この時は、登攀した場所とは別のほぼ垂直の、かなり落差のある岩壁を懸垂下降で居りました。
懸垂下降(けんすいかこう)とは、「ザイルを使って岩場や氷壁を降りること。 ザイルを二つ折りにして岩角などに架け(実際には捨て縄などを使う)下に垂らす。 エイト環(8の字の形をした金具)など下降器具を使ってザイルと器具との摩擦によってゆっくり降ることができる」とあります。
私も要領を教えてもらい、懸垂下降をしました。 その時の方法を書こうとして筆(キーボード操作)が止まってしまいました。 懸垂下降をいくつか調べても、下降器具を使用するものしかありません。 エイト環などは使わず、ただザイルを身体に巻き付けただけで降りた記憶があります。
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