大阪での仕事先に「九鬼」さんと言う姓の方がいました。 地名としても各地にあるのですね。 徳島県三好市東祖谷九鬼、三重県尾鷲市九鬼町、大阪府和泉市九鬼町、岩手県一関市滝沢九鬼、福島県二本松市戸沢九鬼、山梨県都留市井倉九鬼、京都府南丹市美山町佐久里九鬼・・・。
名字の由来としては、紀伊国牟婁郡九鬼浦が起源(ルーツ)だそうで、今の和歌山県と三重県南部です。 冒頭の九鬼さんに出身地を訊ねたら和歌山県でした。 やはりどうしても「九鬼水軍」を結び付けてしまいますよね。
大阪でのヨット仲間に「塩飽」さんがいました。 出身地はたぶん訊ねたと思いますが忘れてしまいました。 名字の由来としては、讃岐国阿野郡塩飽島が起源(ルーツ)だそうで、今の香川県です。 「塩飽水軍」の末裔かもです。(笑)
「村上」さんは省略します。 名字としても全国順位が結構高いですし、どこでも(失礼!)お目にかかります。
さて、前置きが長くなりましたが、和田竜の『村上海賊の娘』(文庫本全4巻)を記します。 能島村上の当主「村上武吉」の娘、景(きょう)が暴れる痛快な時代小説(長編歴史小説?)です。
裏表紙には、泉州淡輪(たんのわ)の海賊、眞鍋家との激突云々とあります。 どうもこの眞鍋家は、笠岡諸島(岡山県)を拠点にした真鍋水軍とは異なるようですね。 ともかくこの本は面白く読みました。 映画化はとても無理でしょうかね。
海賊ついでと言ったら失礼ですが、百田尚樹による歴史経済小説である『海賊とよばれた男』(文庫本上下巻)も壮大なスケールで、出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の一生と、出光興産をモデルにした国岡商店が大企業にまで成長する過程が描かれており、圧倒されました。 これは映画化されています。
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