香川県・・・女木島 遠征合宿 その1

夏休みになると遠征しての合宿となります。 大学が創立してまだ年数が浅く、ヨット部も同様ですが、遠征先は既に慣例となっているようで、高松市の北約4kmに浮かぶ女木島(めぎじま)でした。 北東方向には少し離れて男木島(おぎじま)があります。 女木島は別名、桃太郎伝説にちなんで「鬼ヶ島」とも呼ばれます。

合宿期間は、遠征の往きかえりの日を入れて1週間ぐらいでした。 当時は、A級ディンギー3艇、スナイプ級4艇、フィン級1艇だったか?の陣容でした。 それぞれの艇に3~4名が乗り組んで、渋川海岸から女木島まで瀬戸内海を、お互いの艇が視界に入るようにして、安全確認をしながら数時間航行(クルージング)します。

目的地の女木島には、海の家(常設の旅館だったかよく覚えていません)があり、そこが宿舎となります。 夏場は大勢の海水浴客で賑わっていました。

余談ですが、海の家の女将さんの娘さんが、夏の繁忙期には手伝いに来ていましたが、いつもはダンプカーの運転手をなさっているとのことで、今から50年以上前の時代であり、少し驚いたのを思い出します。

練習は、この頃になると、艤装やロープワーク、方向転換もほぼ習熟し、もっぱらレース主体となります。 実技や座学も含めて、風を読み、潮の流れを読み、ルールを学び、さらにはタクティクス(戦術)を勉強します。

ヨットは風上へも進むことができます。 風に向かっておおよそ30°~40°ぐらいの角度で進み、ジグザグに方向転換を繰り替えせばどの方向へもたどり着けます。 この時に気を付けるのは、見た目の針路と実際の針路に違いがあり、それを「リーウェイ」(風で船が横流れすること)と言いますが、これをいつも頭に入れておくことです。

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