私は生来運動は苦手でした。 いわゆる運動音痴です。 ついでながら音楽も歌はまるっきり音痴です。(涙) そんな中で走るのは好きでした。 敏捷性の求められる短距離走ではなく、持久力の長距離走です。
高校の時には、毎年秋に競歩大会があって、男子は凡そ40kmを走ります。 体育の科目では、夏のプールでの授業が終わるとすぐに、大会に向けて練習が始まります。 体育の時間は2クラスが合同で、高校のグランドを出発し「岡城阯」を上り下りして走ります。 高低差もかなりあり、車も通れますが山道に似たような道路でした。 順位は、2クラスの中ではいつも一等でした。(ウフッ)
ですので、もともとアウトドア志向があったのでしょうか。 ヨット部に入って益々その性向が強くなった気がします。
最初の合宿は5月の連休でした。 固い決意もないまま、朝早く天満屋(百貨店:近年は女子陸上競技の強豪として知られています)に集合(当時ここにバスターミナルがありました)、バスに乗り合わせて目的地の玉野市渋川に向かいました。
いくつかのレクチャーの後、前に記した先輩とヨットに乗り込み、セイル(帆)を揚げる作業を指示され船首に立ちました。 「思いっきり帆を揚げるロープ(ハリヤード)を引け」と言うことで、全身をロープにあずけて両手で引っ張ったらそのまま海の中へドボンと落ちてしまいました。
「右手、左手交互に手繰り寄せるようにしっかりと引け」との指示であればずぶ濡れにならずに済んだかもです。 とにかく着替えて待機となりました。
後日聞いた話では、「あの新入部員はおそらく辞めるだろう」というのが、先輩たちの共通認識だったようです。(笑)
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